瀬戸漆喰は、『暮らしに、人に、』やさしい壁です。
石灰・砂・スサ・角又の自然素材に、広島産の牡蠣殻を加えた天然素材100%の漆喰です。
この牡蠣殻から抽出された『カルシウムイオン水』は食品製造にも使用可能であり、ミネラルが豊富な成分として知られています。これを漆喰に加えることで驚異的な高強度・高付着度・速硬性を実現。『エコロジーで安全』、カビ防止・殺菌効果・通気性・蓄熱効果・空気清浄効果にも優れています。
漆喰とは、自然素材からつくられる塗り壁材で、その歴史は約1400年にものぼるといわれます。古くから現在に至るまで、日本の建築文化を支えてきた貴重な建築材料であり、化学物質を使わないため、人にやさしく、塗り仕上げの独特な温かみで様々な表情をつくることが可能です。
専門家によると、「牡蠣殻に含まれるカルシウム成分は、空気中の二酸化炭素と反応し、固体に変化する。
その過程で、漆喰が収縮した際、内部にできる隙間を埋める効果があり、それにより強度が高まる。」と言います。一般的な漆喰と比較すると、現時点で圧縮強度約10倍、曲げ強度約2.5倍。また、耐火実験では800℃の炎に55分耐えることが証明されました。瀬戸漆喰は耐震の補強に役立ち、また工期の省略化も可能で、コストダウンも目指すこともできます。より強い壁にするために、度重なる耐力テストを行っています。
一般的な漆喰壁は、[プラスターボード下地]+[漆喰塗3㎜]で施工されますが、瀬戸漆喰は、[木小舞(日本古来の壁下地)15㎜]+[漆喰塗15㎜]=30㎜以上の壁をつくることを理想としています。漆喰の成分は強アルカリ性で、空気中のCO2を吸って呼吸することで、10年かけて1㎜中性化すると言われています。つまり、厚さ15㎜で施工する瀬戸漆喰は150年呼吸し続けられるのです。
人が家で過ごす上で最も触れているのは『床』。
価格や材質など、材種によって様々なものがあります。
『杉』は日本を代表する木材として、古くから親しまれてきました。
密度が低いため断熱効果があり、非常に柔らかく、肌触りの良さが特徴です。
杉の香りは人をリラックスさせる安眠効果、マイナスイオン効果など、化学的に証明された癒し効果があります。
奈良県では古くから、『吉野林業』とよばれる[密植]・[多間伐]・[長伐期施業]に代表される集約的な林業が進んだことから、奈良県産の木材は年輪幅が狭く均一で見た目も美しく、強度に優れ、建築用材として高い評価を受けてきました。
一般的には1ha当たり3000本程度を植林しますが、奈良県の吉野地方では1ha当たり8000~10000本程度植林。密植することにより幹を太らせず高さを伸ばすことができ、弱度の間伐を繰り返すことによって、年輪が密で、強い材をつくります。強度性能実験では、一般的な杉材に比べ、1.4倍強いという結果が得られました。
また、杉特有の香りには癒し効果もあり、空気をたくさん含むために熱を伝えにくく、床暖房が不要な快適な空間をつくり出すことが出来ます。
北米では、屋根や外壁材として多く使用され、日本の檜に似た芳香を持っており、水や雨に濡れると一段と香りが引き立ちます。ヒノキチオールという天然成分が含まれ、防腐・防虫効果を持っています。「木」の柔らかさ、木目や節の美しい木材で、軽く柔らかいために、足を乗せると非常にソフトな感触があります。
また、レッドシダーは木の性質として1本1本に色のばらつきがあり、色目の雰囲気も魅力的です。
パイン材とは針葉樹で、日本で言うと松になります。
大きくて柔らかな木目と素材自体も軟らかく加工しやすい木です。
軟らかくて加工しやすい素材がゆえに、膨張、収縮しやすく反りやすく、適切なメンテナンス重要です。
とても心地よい木の香りで、年ごとに飴色に変化し良い風合いを醸し出してくれます。柔和な表情のロッジボールパインは、無垢材の中でも特に柔らかく、優しい踏み心地は日本人の足にぴったりです。
コルクとはコルク樫の表面下にある厚さ8cm前後の強靭な海綿質の層のことで、コルクチップを主原料とするタイル状床材をコルクタイルと呼びます。
コルクには1cm3当たり4200万個という微細な気泡が含まれており、これがしなやかな弾力性を発揮。すべりにくく、身体に伝わる衝撃をやさしく和らげます。また保温性が高く、足元の冷え防止に優れ、表面がべとべとしにくいため、夏場でも快適に過ごすことができます。
コルクは組織構造が緻密であることに加え、他の材よりも腐食しにくい細胞質を持っているため、ダニなどを寄せ付けません。自然素材であること、表面が毛羽立たずホコリも出しにくいことから、各種アレルギーにも強い建材になります。
木造住宅で一番怖いのは『内部(壁内)結露』。
一度入れたら替えられない『断熱材』。壁内に湿気がたまるとカビや構造材の腐食の原因となり、状態によってはシックハウス症候群を起こすことに繋がります。長く健康に住むために、結露の防止はとても重要です。
羊毛は繊維が細く縮れているので、これを立体的に絡め、編み込んでいく事で空気が遮断され湿度が溜まることを防ぎます。余分な湿度を溜め込まないことで内部結露防止に効果があります。羊毛の細胞内には湿気を取り込む特性があるため、高温多湿な時期は吸湿、乾燥し湿度が低い時期には放湿し湿度を一定に保とうとする力があるのです。
さらに、羊毛には、タバコ・ペット・汗など、不快な生活臭の原因となるにおい成分を分解・除去する働きがあるため、その効果は半永久的に続くと言われています。
また、繊維に空気をたくさん含むため、制振作用によって確実に振動を抑え、今まで困難だった木造住宅での上下階の音漏れを低減します。建物外部からの騒音にも効果的で、静かでリラックスできる空間を実現します。